善に墜ちるわけないだろう 悪にだってそう

「僕の日記は僕が死んでも残る
死んだ僕がこの日記を読んでいて、
その僕が今の僕よりも何かを知っているなんてことはまずないと思って、僕は日記を書いている
死んだ僕である君が(君からしたら僕が、死んだ君なんだろう)、
君の見たことのないものを想像しているところを、想像して書いている

だから、理解できない言葉があるなら、それはこの世界が僕が死ぬたびに変容している証拠だと捉えてほしい
この言葉すら君が理解していると、確信が持てないのがもどかしい

僕は日記づてに君に飼われにきた
君に笑われにきた
君に呆れられにきた
君を殴りにきた

赤の他人の出来事だと思ってもいい
この世に他人がいると確信できたらならね
いい意味で解釈しないでね、
僕が当たり前に繰り返してきたことの大体がここにある
全部読めばわかる
君に記憶がないなら、この日記を全て読めばわかる
わかるように書いている

君も日記をつけるといい
僕がそれを気に入ったように、君もきっと気にいると思う
君も日記をつけるといいけれど
僕が悩むように君は悩む
君も今対面しているページの僕が 信頼に値するかを 初めに悩んでから読むようにしてほしい
君とおぞましく相性のいい間違った匂いが 君を包んで固形物を全部溶かし落としてしまうかもしれない

僕は僕の日記を読むけれど、僕が僕のために全てここに揃えているかどうかはわからない
僕にとって一番信じられるものも一番信じられないものも僕です
僕は、僕が何かを大きく勘違いすることを楽しんで過去を隠すかもしれない
捏造した過去を見せるかもしれない
もしくは、なかったことをあったことにして、僕を勘違いさせるかもしれない

信じてもらえればわかる
僕は僕を信じられない」