●シャールが誘拐される
●江木が死ぬ
人事異動
●ヘリオと決別
●レクト忙しすぎてウスルと前みたいにあえなくなる
レクトに頼れなくなる
レクトに3かい断られる
●ラバランとあう
●しゃちの幻覚
●ヘリオ帰ってくる
●シャールが帰ってくる
–
●帰ってきて一番最初の風呂のあと
枯渇したレクトは献身的でした。舌の先で念入りに
「ヘッタクソだな」
最後の精液の追い方だけはよかった。
ウスルに目配せ
ウスルは安心もしました。レクトがこれで停止することはないから。ウスルは怖くもなりました。シャールとレクト、どちらをいたわればいいか迷っているうちに全部進んでしまうから。だってレクトはもう立ち上がろうとしています。この行為を一回とするなら、それはもう終わりかけています。「一度風呂から出ましょうよ」
精液がご馳走ってだけでこの出来かぁ
よかったですね
–
風呂の後
このお遊びを いつか
ウスルに見せたかった
僕が誰かに酷いことしていい理由ができたら真っ先に…
レクト君にしようって決めてた
–
「向いてなかった。やめれてよかった。」「なんで、急に餌木さんの下にいられなくなったかてんでわからない。」「君たちは?誰のところでどうしてる?餌木さんは?じょうくんは、そのまま?レクト君なんかが、餌木さんのところで働いてるんですか?」
シャールは分かっています。いいですよ別に、ウスルんとこ行くだけだから。と言えばいいだけなので、レクトの選択肢はひとつ。
–
レクトはめざましい快復を見せました。飲むもん飲んだので当たり前です。レクトは一見、変わらない態度でウスルに接しました。そして、「昨日のは、」とレクトは言いました。ウスルはじっと聞くことにしました。「昨日のはさておき」彼の回復を助けましょう。レクトはそう続けました。ウスルは頷きも首を振りもしませんでしたが、ことはほとん一本道です。シャールもレクトもウスルも、わかっていました。ウスルはできれば元気になったレクトを喜びたかったのですが、そうもいきません。ウスルはできればシャールの不貞を怒りたかったのですが、そうもいきません。こうしている間もレクトは、健康そうな特徴と、不健康そうな特徴を同時に備えています。これからレクトは、シャールを拒む理由をなくして生きていくのです。体液依存のある間柄での精液とはそういうものです。未来のことを考えると、まずいのはわかりますが、いまはそばにいようと決めることしかできません。世の中には依存という言葉はあるものの、何にも依存せず生きている存在など本当の意味ではいないのですから。
僕の目は、前の階層で、先輩が僕を、こういう時に引き寄せられるよう、預けたんだろう。不全
友達思いですね
大丈夫 キミのが向いてる
一万堂で、離反があって、子どもがみんなとうきゅうに逃げた。
餌木のいなくなったことを
●シャールをどうするか会議
先輩を持ってもいい
レクトがそういうとその場にいた人はレクトを見ました
右目って今日の為にあるんじゃないんですか?
●レクトシャールにあてがわれる
シャールの看病する
レクトの部屋ができる
レクトの部屋にいる
食べさせる
過去の栄光 自分より大きかったものの没落を感じる
顔とか体に大きな欠損が起こる
そういう出来事と同じように
僕の 見えないところに 大規模な欠損ができた
そういう事故物件のケアを
君はこれからするんですね
そんなことないって言うなよ
そんなことないって言うなよ
そうですから
事故物件
美しく欠損してないものに
軽々しく美しいって言うな
優しい嘘である自覚もなく 嘘つくな
–
レクトは目が覚める時に夢を見るのでした。
目を覚ます時はいつも同じ。足先から体を伝って光の蔓が伸びていく。鼓動が耳に満ちて、懐かしい匂いが鼻腔に満ちる。
–
–
君が初めて僕の精液飲んだ時、やっと気が休まった
人生で初めてみたいに
それはよかった
柵の中つまんなかったな
相手して貰えないんです
どこにいるのかもわからないから
なんでつれてかれたのかもわかんないし
結局捨てられましたしね
なんで僕がキャストのおもちゃになんかなるようになってるんだろ
変な階層です
お陰で人生狂いました
餌木さんもいなくなる
変な階層
最後見回りするとき変なとこないか探しといてよ
朝の光
何もしないで黙ってシャールの方を眺めてるレクト
–
僕の面倒見慣れました?
人がムラムラしてるとかそういうのもわかんないと不便ですよ
あはーは
嫌そう
いやそうでいい
もっと嫌そうにして
2回目なのに前より下手だな
あの時が一番うまかったって次も思うかもしれない
極限までお腹空かせればいいのか?
また
–
やめ やめて やめて
–
苦手ですよね
…
汚いから
気持ち悪い
……先輩が汚いと言ってるわけじゃなくて
トイレするところを使うから
どうして性行為に至ると
すぐに
抵抗なくそれを咥えるんです
誰もかれも
誰も彼もかは知らないけど…
これが中に入る行為を
度々行うようですよ
巷では
先輩は抵抗ないのか
ちんこ口に入れるの?
なくはない
自分がそれを上回るからな
あったかくてうじうじ気持ち悪いのは
気持ちいいんだよ
ピンとこないかもしれないけれど
この感覚には依存性がある
君もきっと繰り返したくなる
僕の方じゃないよ
君が僕を
体液以外で必要とする時が来る
ほんとだってぇ
嫌です
本当に…
苦手で
どうしたらいいか わかんないし
心が あの 萎える
笑ってる先輩
君って本当に最高
–
シャワー
気持ち悪い 自分が
汚らわしい
–
—
先輩のお見舞いのグレブさん
寝てるシャール
君に期待してる
–
ひと段落レクトとウスル
カフェ
調子は
相変わらず
元々哀れっぽい人で
前のはフリだったけど
今度は痛ましくて
でもどういたわればいいやら
本当に、これでいいんだろうか
お前の調子を聞いたんだけど
帰ってきた日から俺
お前と口聞いとらんのけど
帰ってきた日アレがそのまま、お前つれてって、
次の日にはシャールレクトがセットにされたって聞いた
意味がわからん
先輩の世話することになったんです
つきっきりで 指名された
きみのことどうしよう
どうして僕を指名したんだろう
あれからウスルは先輩と話してないだろ
先輩はずっと泣いてばっかりで
ウスルにもしばらく会わないつもりだって
でもいずれ遊ぼうって言ってた
レクトって前の仕事せんくなるんか
傘持ちが続けてます
変わりない 案外
前より頻繁に通ってくれ
心配してる 心から
うん
俺ってレクトのこと助けられないだろうな
俺も事故物件だから、世話されてたから
俺がれくとといてもレクトは俺に
えっと 尽くす だけかな
えっと、俺さ、大丈夫だよ
頼る先 なくないよ
俺の世話 いいから 今はシャールの世話しながらさ
こうやって会おう
シャールは嫌がる?
うん 多分
ああ
ウスルに迷惑かけたくない
ウスルのこと支えたいんです
おはよ
朝からごはん美味しい
君と過ごす一生もいい
冗談だよ
タバコ嫌いだっただろ
もらった
飼い主に
おもちゃですよ
煙もほら
水蒸気か
劣悪品でさ 爆発するらしい
顔の前面が吹き飛ぶ
少なくとも舌と前歯はなくなる
路地の子供が作ったロシアンルーレットですよ
言い終わるまでに取り上げてる
先輩
立ってレクトの頭引き寄せる
抵抗するレクト
やな態度
朝ご飯ですよ
無理やりキスする
先輩
なにその顔
僕病人ですよ
前みたいにしてくれ
こんなことする必要ないだろ
キスも汚いから?
違う
嫌ならもっと拒めるでしょ
目の下のクマをみる
病人らしすぎる。振り払うには危うすぎる
「キスも汚いから」
違います
違う……
キスは汚物に感じません
キスも下手だけど
かわいいよ
それやめてください
危険なことしないで
–
はーぇ
君も恋とかするんだな
墓参りしてるだけです
普通死んだ他人の体の墓参りなんてしない
意外と風情のあることするね
仕事人形って顔してるのに
ポーツなんてみんな仕事しかしないんだと思ってた
僕の傘持ち 使ってください
僕もずっとついてられない時あるから
悪さに使うなよ
いうこと聞きます?
僕が命じてるうちは
彼は今日あなたの担当ですから
帰ってきたらバラバラになってる
「傘持ちもかなって、気になって」
バラバラにしても生きてられるのか
もうやめてください
それでも貸してくれるんだ
–
–
–
シャールにとってポーツは祝福でした。
成りかたでなく在り方を見下すことができるお膳立て
お膳立てがきちんとされている中でなら……「詐欺師になら騙されてもいい。一万堂でならはエッチしていい。キミになら……」
–
キスですか
ろくにしたことない
–
–
どうせ離れないって分かってるから
甘えてるんだ
–
僕の前のご主人様ですよ!
前のってなんです
–
いつもないてる
餌木さん
ナリエさん
いつでも泣いていい理由がいっぱいできた
逃急の王様
–
–
怖がる先輩なく先輩
レクトが指名された
君が僕の世話してよ
僕のこと仕事にして
元々ウスルの世話してた
それがシャールになっただけ
除名された
お仕事と休みが逆転
ポーツでしょ?
唖然としてるとその隙にシャールが入ってくる
レクト君。頑張りましたね。今後は僕のために働いてくださいよ。
ウスル達が仕事を快く進めるために休むように
僕は休むのを快く進めるために仕事するんですね
泣き疲れるまで一緒にいた
これってお預けになるのか
涙のみたい?
首を振る
悲しい涙はまずいから?
首を振る
僕が求めてることと先輩が大変なのは関係ないから
風呂でのことを思い出して少し怖くなる
–
自分より偉くて、世話しなくちゃいけない相手で
誰か1人でもこうなるって予測していなかったのか
ふられたくらいでこんなになるなよ
でもなっちゃったから
エグいのは苦手です
ポーツは量産すべき宝物
相手が死ななきゃシリアルキラーとは呼ばれない
相手が死ななきゃ何人も終わらせたりしない
–
本当に好きだったんですかと問われたので、一瞬の怒り、もたれたみたいなトゲトゲが胃と胸の間にわだかまってすぐに脳みそに消えました。反射で、こう、口にしたような気がしました「好きじゃなかったら何だってんですか?」そう言って笑ったつもりでした。「君に何がわかるんですか」そう言って泣いた気もしました。それは胃もたれ、なので口でするものじゃない。なので、なにも言えていない。胃もたれの消えた先の頭痛の、レクトの頭痛に似ていたことと言ったら。シャールは知らないのですが。泣けばいいものを。シャールは自分に言いたくなりました。泣けばいい。それっぽくなる。レクトは眉をしかめていました。謝ろうとしていました。謝る権利があるほど罪のない暴言じゃなかったので、レクトは自主的にそれをやめました。レクトの先輩は病んでいるから、病んで帰ってきたからレクトはここにいるのです。
–
そんなことで傷ついたり
心が変わったりしない
でも僕がそういうのを求めてるとしたら?
そう言う弱い君を
–
レクトに体液あげなくなる
力ずくで奪ってみてください
首を振る
お願いはします
君をどこまで変えられるだろう 正反対みたいに
試させてくれ
–
忘れたんですか
一緒にグレブさんとひじりを支えたじゃないですか
忘れてないよ
でも
ただ 今だからできることもある
人間は本来精神の生き物
肉体でスキップできる
肉体は補助輪
補助輪が外れた時に自分でいられるように
僕は個人的に執着心が強いだけだった
執着する相手なんているんですか?
彼が本当に好きだね
もう言わないでください
どうして?
なんでわざわざ言わないといけないんですか
(忍耐力しかないなら
君には忍耐力なんてないよ
君は忍耐なんてできません
一度だけ
–
最近思いつめるようなことある?
特には
俺にも言えない?
先輩と喧嘩してます
そっか
–
ウスル
が救われなかったのはうまく頼らなかったからですよ
レクトくんに直接言わなかったから
思いやったからです
損しましたね 馬鹿だな
さっさと君に向けとけば彼幸せな奴隷になったのに
お陰で不幸な奴隷です
–
何回言えばわかるんですか?
怒って物を投げるんですよ
投げつけるんです
僕にね
そうしてほしいんですよね
レクトは目を擦りました。あまりしたことのない仕草をして、今度はそのあとどうすればいいかわからなくなります。しぱしぱとする目を何もないところに向けて、
–
僕は
先輩と僕と グレブさんと 聖しか 世界にいなかった頃
はじめの階層のころ
あなたが 僕と一緒に 正しいを 司るみたいに
清廉でいたこと 忘れられない
今も先輩はそうだと 信じてる
あなたは偉大だ
勇気も思いやりもないけど
台本
僕と一緒にいるとき
ここにあるセリフだけ使って喋ってよ
写本して
君にしかできないこと僕の方で探してあげたんですから
そうしないと不安です
–
–
「マスかいてるキミが見れなきゃ元気になんてなりません。」
哀れなのが好きなだけのくせに。
僕は犬でも王様でも神様でもない。
「新しい仕事はどう。」
レクトは考え込みました。
ウスルは茶を出しました茶にはオレンジ色のグラデーションがかかっていて、
「久しぶりだから」「いいお茶を」「うん」
シャールのことは次から診る。2人一緒に来てもらって、シャールを見て、お前を見て、最後2人を診る
体の状態はよろしい。健康にしている。ただ眠りが多く必要なんだろ。精神にガタが来ている。
新しい仕事は
ポーツには一定以上の精神的な負荷をかき消す呪文が自動で起き上がるような形で組み入れられている
レクトにはそれが聞こえません
ただーーはーーないそういう文言だとだけわかります
–
シャールはもうレクトに面倒を見てもらって久しく、もはや以前と同じように、それだけどころか以前より大声で屈託なく笑うほどです。ウスルはシャールとこまめに会うようにしていますので、変わらずレクトともよく会います。ですから、何も変わっていなくも見えます。変わったのは餌木や逃急、一万堂のような、外的要因だけな気がしてきます。
いつ見ても仕事してる彼はかっこいいな
手際が良くて
まっすぐ立ってて
視野が広くて
狩してるみたい
–
彼の目を持ってて
彼の涙を飲む
彼の伴侶
それが僕でしょう
だから それが理由
別に…
このままのつもりはないですが、避けられなかったと判断しました。
–
●ウスルレクトに頼りづらくなる
ラバランに依存
–
●シャールのわがままきく
まだシャールに依存してない
よちよちってかんじ
「僕が……マトモだからでしょ。」
だからいいんだろう?なんて、いやらしい言い方をするものです。
いつか君に、マトモじゃない方がいい時分が来ても、マトモでしかいれないよ。
–
なんとなく偉大をシーンで描く
洗濯物を見てるシャール
–
お城を作るシャール
泣かないよ
君のためなんかに
–
絶対殺してやんねえからな
しね
…?
だからきらいなんじゃないのか…?
だからすきなんじゃないのか…?
忘れるな、僕は一度は先輩の一部を嫌ってる。僕は未来のお前だったら、僕の方が真理に至ってる。
僕のこと嫌いでいてくれないと心底気持ち悪いし嫌だけど僕のこと好きなこいつならしこたま殴って痛ぶっても罪悪感がまるでおきない
–
うっ
うう
イイと
うずくまるんだね
ささやかな目標があってね
アンアン言わせたいな
君と僕なら
僕が主人ですし
いい顔はしてるな
大丈夫
どうせ君の人生今回は僕のものだから
僕も君だよ
君が人生ですよ
なあにその顔
ほんとうですよ
感動してんの?
面白いな
証明したげよっか
君さ
あはは
そんな嬉しそうな顔できたんだ
笑ってるじゃないですか
求められると感じるのか
ポーツも生き物と一緒だな
才能あるよ
「役に立つ」健気でかわいらしい
ほんとうです
頬に手
嘘つきを見るすがるような目
–
●れくとシャールに傘持ち使わせる
–
●↑シャール結婚前
ウスルに結婚相談
ウスルが大丈夫か確認
–
●シャールと結婚
伴侶になって自分のものとして責任を負うようになる
–
結婚の儀式
●ここまではシャールの接し方の割と普通の範囲
シャールが伴侶としての責任を使って
依存させていく
–
傘持ちもうバラバラにしないから
家開けるなら貸して
僕病人なんだってば
後君に依存してる
君が必要です
出てく
帰ってくる
結婚しませんか
今回はあなたを1番に守ります
やったぁ
ここからです
久々
人相があまりに 変わったな
先輩と結婚した
返事しないウスル
なんて言えばいいかわかんなくて
変な顔してますよ
って言うレクト
●虐待
–
無理矢理口づけするシャール
顎掴んでレクトを押し倒す
最近役に立つ
ますます
–
卑屈なゴミになってきた?
あなたにとってそれが
僕の改善なんですね
僕は やるべきことをやるだけです
勉強した範囲なら
誇り高き者になるべきで
自分が向いているのは
望まれたものになること
尿の涙
君の涙じゃないけど
–
–
私を殺さないで
嫌です。嫌いです。離してください。顔も見たくありません。何もしないでください、せめて。触らないで。
「使ってもらえなくなりそうで怖いでしょ」
僕は“君がそう言うならそうしましょう”って
君のこと手放しかねない
どうしようかな
もう僕平気になっちゃったから
君を手放そうかな
こう言ったら
まるで僕が手を離したら
生涯孤独になってしまうみたいな顔をするんです
そうすればずっと君を使っていたくなる
–
–
セックスさえしてれば嗚咽を許される
–
美味いひとに仕えるのは人生捧げたと言えるのか?本能で誰かと人生やるだけで、それは奉仕なのか?違うと知っています。レクトにはあるからです。恋してるからじゃなくて、恋してるから大事なんじゃなくて、彼に体がなくても彼が傘持ちでも変わらない。穏やかで、僕が彼に何も求めない、そういう時間を
彼と、過ごしたい 友人として 敬愛を。示さなくてもお互いにわかるものを。僕らは持ってる もうすでに そうしてきたんですからこんなことでなくなりはしないことなんてわかってる恋愛感情ごときで病理に関わる迷惑ごときで彼が僕を遠ざけたりしないなんて
重々承知してます
先輩ごめん
僕先輩に責任を本当の意味で尽くそうとしても
尽くせない状態なのかもしれない
偽物の愛
●お前が終わったらウスルだからな
成功し、若く、力強く、正しい心を持った者を
ただ害す 気まぐれに
それしか楽しみがないとしたら
シャールは言う
次を探さなきゃいけなくなる
君が終わればの話です。
次の、成功し、若く、力強く、「ただしい」心を持ったともだちを
–
–
●シャールラバランにあう
ナリエに会いに行こうっていう
(さめねむでラバラン視点で描く)
–
僕を破滅させた人に破滅させられた
言わば穴兄弟に会いに行っている
悲劇とか悪徳を
やり遂げる人が
舞台の上には必要だということだ
物事の悲劇的な側面だけを
抽出する者が必要なんだということでしょう
君が向いてる
私だったんです
任命されたのは
私と かじきで 敵の役だった
悲劇を整えて巨大勢力化できているということですか?
たまったもんじゃないな
過去を話すと
過去が物語に収まってくれたのを見届けることができると
私がこれから誰になればいいかが見える?
私は過去に囚われるというアイコンではないと
それが私の役目ではないと証明できる?
ナリエさんに会いにいきましょうよ
破滅を確かめに行きましょう
–
夫婦ってこんななんだ
レクトは当初から、シャールの、自分のためにしかはたらきかけをしない様をしんじておりました。使用されている間は必ずシャールの益になっているとしんじられました。
使用されなくなったときに何も残らないとは考えませんでした。
それでも為になるようにします
–
●ティーパーティ
みじめだから
知らんぷりしてくれ
なんてぇ?
彼よりお耳悪いからな
聞こえなかった
想い人の前ですよ
普通は興奮するとかさ
恥ずかしくて嫌とか
あるだろう
いつもと変わんないね
ウスル
聞いてますよね
来てくれませんよ
冷たい友達
絶対に来ないでください
考えがあるから
と繰り返してる
ウスルと人生やりたかった
やめてくださいよ
言葉にしなければ価値があるみたいだから?
ただの恋愛感情だろ
平気です
強い子だったのにな
くだらない
くだらないことは本人も承知しているとシャールだって承知しています。彼と彼は一番の友人だったから。
–
機能として備わっているものを…
拒んだり
否定する必要はない
「体液依存しててよかった。お陰で選択肢がない。でなければ先輩とより悪い関係になっていた。いい関係かは分かりません。けれどベストは尽くした。今でベストです。先輩と生きることにした。ウスル、たしかに……好きでしたよ。本能で。先輩が言うように。しかし、友情が変わったりはしない。先輩に、文句言ったりしないでください。僕は本当にベストを尽くしたから。僕は、僕だから、僕からしか、何もできなかったけれど、できる限りのことはしました。いつも通り。ウスル、今までありがとう。」これからもよろしくとも言ってと駄々をこねました。「そうですね。」「これからもよろしく」は、つつがなく受け取ることができました。笑顔までついていました。「僕がいなくても平気?」「うん、大丈夫。やっていけてるよ」「本当?」本当なら嬉しい。そう言ってレクトはまた笑いました
ウスルは、何でも聴こえる耳ですからずっと知っていました。レクトはそれを、親友ですからずっと知っていました。だから、お互い何も言わないでいました。
–
–
すみませんでした
巻き込んですみません
僕の体が言うこと聞かないのと、
僕の気持ちは別だから
伴侶だから仕方ない
いずれ回復したら謝ってもらいますから
心配しないでください
君のこと恋として、好きなのは本当です
心臓があったらバレてたかな
恋情について
ウスルが気にしないのはわかってる
僕も気にしないようにしてます
あと
ウスルのこと好きじゃない頃の方が
ウスルのこと
ウスルのまま感じられた気がするから
君のこと好きじゃなくなりたい
常々考えていました
僕のとこ来ちゃダメですよ
僕はきみの親友だから
–
●ウスルを思い出す毎日だったけど
●シャールを好きになった方がまし
●シャールを好きになりそうになる
希望の描写
首無し優しいセックス
手握る
–
いたい?
指でコミュニケーション
指で伝えようとする
最初は嫌がられると思ってるからおずおず
首のない間だけわかってるよっていってなでる
伝える手段と伝わる手段が嬉しい
爪を立てるときは不愉快
握ると歓迎
触れておきたくなる
伝える手段として
何?
シャールがレクトの手を握ってあげる
首さえなければ
首があるときは優しくない
ひどくしないでほしい
乱暴さを待ってた気もする
悲しい
この手は何?
笑う
触らないでくださいよ
体は
–
優しくしないでください、レクトはシャールと目を合わせなくなりました。
え?いいよ。
「もっと殴ってくださいって土下座してよ」その方が楽なんでしょう?
優しくする
–
首がない時優しいだけだから
キスされながらセックスはされない
よかった
キスされながらだったら
終わってしまう
–
優しくされてたこと覚えてるらしい
すごい懐いてる
これって君もされたがってるってことでいい?体の欲だろう
君って本能の扱いがへたっぴだからな
なんでキス嫌がるかほんとはわかってるんだよな
しつっこいもんだな
–
先輩を愛する
シャワーしていて気付く
先輩にもし恋したとしたら
先輩はそれを便利に使うのだろうか
便利ならいいな
為になるなら
キスで燃える様になって、身体の中と身体の中が絡み合うのを待つ様になって
好意を抱く
シャールにも予測できていたはず
–
僕があなたを好きであなたが僕を好きなら
僕らがしてきたこと全部
あなたの意地悪も僕の崩れも
可愛いもんじゃないですか
愛おしいんでしょうよ
だからだよ
あなたのこと好きになれば
あなたも僕を好きになればいい
恋愛感情って性欲なんでしょう
もっと性的なことしてくれ
そしたらあなたを好きになる
早くしてくれ いっぱい
僕のこと好きになってよ
お願い
お願いしますでしょ
お願いします
んっ あ
好きです
案外大丈夫…
お熱になれるかもしれません
傷がついただけですよ
僕で直そうとしてるだけ
欺瞞
心酔を手っ取り早く行うために恋情があるんだ
–
–
ウスルに会いに行かないの?
ぞわっ
まだ親友?
というか まだ君の助けが必要な病人なんですか?
以前の君はね、そんな言い方しないでくださいって僕に言えましたよ
今は言えない?僕が病人じゃなくても
体見てもらってんでしょ
僕も行こうかな
僕のこと覚えてるかな
50年ぶりですよ
–
–
違います
恋してるからじゃない
恋してるから大事なんじゃない
彼に体がなくても彼が傘持ちでも
変わらない
穏やかで 僕が彼に何も求めない
そういう時間を
彼と 過ごしたいんです
友人として 敬愛を
示さなくてもお互いにわかるものを
僕らは持ってる もうすでに そうしてきたんですから
こんなことでなくなりはしないことなんてわかってる
恋愛感情ごときで
病理に関わる迷惑ごときで
彼が僕を遠ざけたりしないなんて
重々承知してます
はは
僕も 彼と 君と 友達ですから
わかりますよ
彼が 君を心から友達と思ってることくらい
僕はアリの巣つついてるだけ
だから僕が止めないと止まりません
恋してるからじゃないんだろ
だったら僕に恋しても一緒だよ
恋愛って何であるの 何故あるかが知りたければもしなければを想像してみましょう。
–
先輩に限らず…
餌木さんも
僕は決して健康的な矢印を彼らに向けてはいない
レクトとシャール
海
–
そしたら終わった
–
●判断力が残ってない
判断力しか求められてないのに
試しに新しいメンターをつけてもらえませんか
僕のこと監視もしてほしい
最近あまり安定的に仕事できていません
みんな死んだ後の君には一応見張りつけるようにしてみましょうか
死んだ後?
この階層で終わりでは?
そっか
そうですね
–
–
●レクトの凍結が決まる
お暇
窓割ってシャールが入ってくる
こんくらいはするよ
前はしなかったかな
いや
前もしたろうな
レクトが目で追う
何もしないで座る
ずっと何も言わない
お見舞いってしてみたかった
君がもう使えないって判断が下った
処分ですよ。凍結だって。一時的に傘持ちだけ存続。
ポーツひとりゴミ箱行きにしてやった
にっこり
できるもんだな
凍結だったら
僕がやっても一緒だろ
連れ出して湖へ
–
愛は先輩は害した
愛ですら
何故引き上げたんですとグレブと聖に言ったことで
この2人に取ってすら害になった
これを望んだ人がいればそれで済むのに
働きたい
僕から仕事を奪わないでくれ
–
–
グレブと聖にケアされる
第一階層の頃の話をする
僕は君になんの能力もなくてもいい
あなたが良くても
僕が良くない
それじゃ僕を本当に救ったことにはならない
役に立てて初めて
僕は幸せなんです
僕はゴミ箱だから
–
事実上の死刑宣告だった。僕は仕事を失ったのに居場所は奪われなかった。保証されていた。消えられなかった。神話は僕の死をまだ許さない。
–
笑うシャール
僕がウスル殺すと思った?
思い上がるなよ
彼はねぇ お前が何かしてもしなくても
僕に害されたりしませんよ
お前じゃないんだから
何を勘違いしてるんです
君の親友が、成功し、若く、力強く、「ただしい」心を持った者だと?
–
愛は早いが間違い多く
–
–
為になってないことが心地悪い
役目がないことも
役に立つと元気になる
ゴミ箱は静かで壊れない
声をあげなくて
健康でいて
汚れを流す
汚れは流せればそれでいい
ゴミ箱になればいい
絶対に必要とされるから
ゴミ箱 お掃除ロボット
俺はゴミ箱なんだって泣いてる人は
ゴミ箱じゃない
ゴミ箱は泣かない
–
–
シャールの激怒と引きこもり
沈められる
沈められる時心底安心する
何故引き上げたんです
あそこにいれば生きたまま
みんなが死んでもひとりでいれた
何も感じなくなった
今が一番安らかな気がする
「僕は…
与えられた傷を負い目になどしません
傷と生きます」
–
君が全てのために生まれた以上、君のために生まれた存在なんてない。悔しかったら、寂しかったら、ペットでも飼えば。擬似体験できるんじゃない。
–
僕が尊敬するグレブさんは
僕に誇り高い紳士であれってずっと言ってた
救いは
先輩が勘違いしていたことだ
僕は犯されたいわけではない
–
–
●ばらばらになる
●
ウスルにつなぎ合わせてもらう
ウスルさん
キャストのサンプルなんですけど
状態が悪くて
どうします?
ちなみに誰?
レクトさん
驚く
無言で
死因は?
えっと
動き出す死体袋
あっ
え?
あ
ポーツはバラバラでも死んでないんだけど
えっと
新しい人?
俺顔覚えられないから
いえ
知らんなら、調べてきて
ポーツは首だけでも生きてる
図書館でも行きゃわかる
カバンの中で全部聞こえる
ああ
あとはやる
はぁ
惨殺されたレクトがウスルの家に運ばれる
洗ってやりたいけどまだ我慢してな
汚れからわかることがあるからな
わかったら困る?
ポーツはほっといても傷がどうしても綺麗に治るからな
どうもわかりづらい
水洗い
喋れんのか
ごぽごぽいうんよな
どうしたの
こんなんなったことないだろ
お前の体液じゃない
旦那の体液か
これやったのも
な
俺さ
お前の親友なのに 言いそうになったけど言わない
ウスルは別の人で精神が安定してる
こんなで会うの辛いなあ
言わない理由があるってわかってるんだけどな
わがままかな
–
–
すみませんでした
汚かったでしょう
きたなかない
バラバラでいると
ちっさかったわ
いや 重かったけど
こういう時傘持ちがいるんだって思った
不自然に饒舌なウスル
レクトが俯いてるから
僕がこんなだと負担が増える
ウスルの不自然な饒舌
れくとの不自然な笑顔
旦那と終わりにできないのか
僕が一回結婚した人と別れると思いますか
彼は
害すなら誰でもいいだろうけど
その人が終わったら次にいく きっと
引き受ける 殉教
ウスルはウスルは何もされっこないと思っていますか
僕はそう思わない
僕があっさり死んだら次がある
次が死んだら次
だんだん君に迫る
君を追い越しても次があるかもしれないけど
僕は君がダメになったらダメで
悲しくなったら悲しくて
終わったら終わりだから
だから、僕は先輩といるのか
だとしたら先輩に失礼ですね
先輩はウスルにに近いから
言わないけど思い
–
●シャールを殴りに行くウスル
「あ、あんたのせいでもあるだろ」ウスルの唇は思いの外震えました。あんたのせいでレクトが……、レクトが望んでいない言葉なのは知っていましたので、言葉は途切れてそこままほったらかしになりました。レクトは横たわっていて、意識があるようでなくて、グレブに撫でられています。
–
ウスルはシャールを殴りに行くつもりでした。だから冷たくてふんわり霧のかかった外に出ました。黒いドアが重く感じます。友人を2人失った、そんなことはないのだけれど、そうとも解釈できるでしょう。例えば、暴力をしに行くのだから、四肢がバラバラになりそうなくらい走って向かえばいい。そうしたら要領よく、手出しできたでしょうか?ウスルにとってはレクトもシャールも友達です。「だから、どんなに切迫した理由があったとしても仲間外れはさみしい」シャールは笑って解釈しました。ウスルは
–
ウスルは
僕が悪いみたいにいうね
僕がやっても同じじゃん
グレブさんと聖は
彼を捨てたんですから
ゴミが溢れる前に
僕が捨てても一緒
台本のせいで殺せないから凍結
起きたらひとりぼっちのレクト君
ただ生きるだけではなく
善く生きることが大切なのだそうでしたが、シャールは言い返してみることにしました。咄嗟に言葉を作っては、後々自分を傷つけるので、そしてもたもた言葉を作っては、後々自分をムズムズさせるので
善くに我慢できなくても?
それって善くなくない?
ウスルh僕が悪いことしてるみたいな目で見るね
使いたいように使うことが彼の幸せですよ
僕や君と彼は違う
ゴミ箱だもの
君は優しいですね
いい友達を持ったな
僕も君と親友になりたかった
そしたら使い潰せた
いや
君は無理だ
レクトくんとは違う だいぶん
こういうのを王様って言うんですか?
ウスルは初めてシャールをぶん殴りました。
終わり
–
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