世界の真ん中にほど近い場所にある学校がありました。敷地の半分近くに及ぶ部分が風呂屋で構成されていますが、世界創造について勉強している子供達が思考を繰り返している、れっきとした学校です。学校が世界の真ん中に位置している所為で、学校の真ん中が世界の真ん中であるので、この世界をつくった者「いぬがみ」を祀る祠のようなものが学校の公園に建てられています。子供達は、いぬがみの世界の中、いぬがみのように世界を持ちたい!と夢見るのです。

学校は水辺に面していて、灰色の煉瓦でつくられたトンネルによって外界と分けられていました。

そこにはとても口の大きな学生がおりました。