三堂のゲーセンに行くことになった。「ここいいよね、家から近いし」「そそ、いつでも来れるし。すげー勢いで金溶けてくけど」県くんを前にして、地下階のゲームセンターへの赤い階段を下っていく。なんとなく薄汚い壁にアーケードゲームポスターが並んでいる。「なんのゲームが好き?」「なんでもやるけど。音ゲーも格ゲーもやるし……でもクレーンとかメダルとかスロットはあんまやらないかも」「今日はクレーンで溶かす用のお金持って来たから…!」「ヘヘッ」「空間認識能力みたいなのあればもっと簡単なんかな」/「またね。今度他のもしよ」「うん。また明日」