シューシューとはその身体の一部に金属光沢が見られる型番で、その他の目に見える特徴を述べるとすれば概して細身で、高身長です。金属光沢部分が突起した装飾になっているものも少なくありません。格式高く歴史ある型番であるシューシューは、その見た目の特徴ばかりでなく、職人の気質が差別主義的、こだわりが強いことでよく知られています。シューシューは美しい型番ですが適性を示すザグリーが極めて限られており、現在シューシューとして意識を存続させながら日常生活を送ることができているのはプリンシパルかソリストしかいないのです。しかし職人は大変精力的に型番を生成しておりますから、高級で希少価値の高い筈の型番でありながらなんと体のほうが余ってしまっている、というのが現状です。彼らは飲食物(肉やシュガー)にも、においにも、気(ケ)にもあまり影響を受けることがなく、心地も体調も安定しており、体感時間が長いであろうことが観測されるというのも特徴です。彼らは自己の内側を探究することを好みます。だからと言って他者との関わりを全く断ってしまうというわけではありません。シューシューを用いている時点で他者にほとんど影響を受けずに済む為なのでしょう。彼らは自己の価値の高さを自覚していることがほとんどです。彼らの特徴である他種や他ザクリーを見下した態度は、そういった特徴からきているのかもしれません。ブロキマナクの歴史で最も高い価値で取引された肉は何の型番であったか?その問いにほとんどのゲストは「ディラーラ」と答えるでしょう。しかし実際のところそれはシューシューのものでした。でしたらその高い価値を持った肉は美味かったのか?実はシューシューについてはその肉よりも体液の方が美味とされています。肉にはほとんど風味がありませんから。ちなみに、「シャールの涙」という、ある種のシュガー細工があり、それはシューシューを運用しているプリンシパルの体液の名前を冠した逸品ですが、厳密には「シャールの」でも「涙」でもありません。あれはあくまでシュガーですから。

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