ロマンは、ブロキマナクの型番の構成素材である「石膏」の特性を最もよく反映した型番です。お水に弱く、硬いのです。お空の巨人の上を見たことはありますか?ロマンは巨人から採掘された石膏から、原始的な製法で形作られます。良くいえば伝統的、悪くいえば時代遅れの機構です。アンティークと聞いてオーナー餌木のおきさきさまであるグレブ、おはなしの上の梶木、フィクション作家のくずきりを思い浮かべるキャストもいるでしょう。ロマンは瞬発的な力に優れ、高温に耐え、分断耐数(分断による自己の小ささに耐えられずザグリーが型番を離れる例が実験対象群の5割を上回る、そのサイズの平均地点を型番ごとに記録したもの)に最も丈夫さが表れています。そのように力にも丈夫さにも秀でているものの、破損を復旧する術が限られており、メンテナンスには相応の手間がかかるでしょう。しかしこの期に及んでロマンを利用しているキャストなど、そのケアを心から楽しんでいる者に違いありませんから、彼らはそれをやり遂げているはずです。でなければ今頃違う型番にしているはずですから。高い階層、いわゆる階層の最後のあたりでは、シューシューの角や爪を素材とする金継ぎでヒビを飾るように修復されたロマンが見られるはずです。ロマンを運用しているキャストと出会えたなら、ぜひその逸品を、型番を、誉めてみましょう。すればあなたは彼の歴史を効果的に知ることができるでしょう。ロマンを使用できるザグリーなんて、なかなかどうしてたいしたものなのです。たいてい型番から多少なりともザグリーが漏れ出ており、それを一般には手肢と呼びます。彼らはどれだけ細かくなってしまったとしても、ザグリーを留めてさえいれば触れている機構を体として運用することも可能ということです。そうしてまで彼らが生きているその様、それ自体を観光資源として保有しているグループもあります。ロマンの体はこじんまりしている傾向にありますが、たいへん重く、自重で崩壊し、軽くてもひび割れを起こす場合があります。しかしひび割れてからを数えても他の平均的な型番より長持ち(長生き)します。ロマンの職人が満足に機能していない為、彼らの中にはやむを得ずシューシュー、エルセンと言った新しい体に乗り換えるものも少なくありません。すっからかんのロマン工房が、プラットリンバンサイテスの管理でそのまま保存されています。もう新しくロマンが生まれることはないかもしれませんが、ブロキマナクがブロキマナクである前から存在している型番ですから、発掘されれば増える、ということもあるでしょう。
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